社畜だった私が赤ん坊になり国違いの地獄にってドユコト？？？ (ページ26)

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場面が変わりましてページ26

～日本・高天原～

天照「＿＿追放した貴方まで呼んだ理由、わかりますよね？」

素戔嗚「…。」

伊邪那美「…。」

ここ高天原には八百万の神々が住んでいる。
そして現在、最高神の前に数体の神々が集められていた。

閻魔「まあまあ天照殿、一度落ち着かれては？」

天照「あら、私は十分落ち着いていますよ？」

今回この方々が集められた理由。
それはまさにAの転生についての議論であった。

閻魔「いや～、儂も”秦広王”から名簿に書かれている亡者が一人抜けていると聞いた時は驚いたものだ。」

天照「よりにもよってその原因が私の愚弟と母上だったとは思いもよりませんでしたけど…。」

不機嫌なせいか天照の周りの熱がどんどん上昇していく。
その気配を感じ取った素戔嗚尊、伊邪那美は反対にどんどん萎縮していく。

素戔嗚「いや、まさかこんなに大ごとになるとは思っていなくて…。」

閻魔「何故今回のようなことが？」

伊邪那美「その、たまたま人間界の様子を覗いていたら丁度そこにいた人間が魂を失って…。」

素戔嗚「二人で可哀そうと思ったから、折角なら早めに転生の順番早めてあげようかなって…。」

ショボン…と効果音が付くかの如く二体とも落ち込んだ様子で話し始めた。

伊邪那美「暇だったんだもの！！今黄泉の国の管理は閻魔殿に全て任せてしまっているから私の仕事も少ないし！！」

天照「ちょっと黙っていてくれます？母上？？？」((ニコッ

伊邪那美「あ、はいすみません(汗)」

天照の威圧にすっかり意気消沈した伊邪那美はすぐに口をつぐんだ。

天照「全く…無許可に転生の順番を早めるだけでなく、こともあろうに”あちらの地獄”に魂を送ってしまうなんて…。」

閻魔「うむ、そこが問題じゃな…。」

天照「大国主命から＿＿

大国主「伊邪那美様と素戔嗚様から特例で再生してほしい魂があるからとお願いされたのですが…。よく考えてみたらそんな重要な魂なら貴女様から何も報告がないのはおかしいと思いまして…一度お調べになってみては？」

＿＿で、実際奪衣婆殿と秦広王に確認を取ってみたらそんな魂はまだ審査していないと言われて驚きましたよ…。」

閻魔「はははっ！儂もまさかこんなことが起こっていたとは思わなんだ！」

天照「いくら神の祝福を受けていたとしても、あちらの地獄はここと違い天国との関係も悪く安全ではないのですよ！？」