落ち着く場所と切り替え ページ34
「大丈夫大丈夫。怖いのないでしょ？」
なんて、声をかけながら阿部は背中を摩り続ける。
5分ほど背中を撫でていると落ち着いたのか呼吸は安定してきた。ただ…
パタパタと足音を立て、庭の端に行き体育座りをして両耳を押さえながら前後に揺れ始めた。
この光景は何度か見たことある。
渡辺「気持ちの切り替えだっけ？」
阿部「そうだね。苦手な音を逃がそうとしてるのかな。本当なら、パニックになってもおかしくないんだけどね、頑張ってるねAちゃん」
なんて、会話をしながら全員で優しい視線を向ける。
渡辺「狭くないのかな…？こーゆー時ってさなんかできないもんなの？俺らって」
阿部「その狭さが落ち着くこともあるからね。何もできないかなぁ…ここで声をかけるのも違うから待つしかないかも。でも、揺れが落ち着いてきてるから大丈夫そう。この時ってすごく疲れるみたいだからジュース用意しておいてあげて？あ、あと退行には気をつけたほうがいいかな」
なんて、知識を教えてくれる。
俺は阿部に言われた通りジュースを用意する。
宮舘「翔太、これ」
そう言って渡されたのはストローマグ。
渡辺「サンキュ涼太…」
ご飯の準備をしながらも会話を聞いていたのだろう。手渡されたストローマグにジュースを入れただただ待つ。
どのくらい時間が経ったのだろうか。
フラフラと、Aちゃんは戻ってきてソファーにゴロンと横になった。
渡辺「疲れちゃったな…上手に気持ち切り替えて偉かった。ジュース飲んでご飯までゆっくりします」
なんて寝ているAちゃんの口元にストローマグを近づけるとコクコクと飲んでくれた。
ゴクゴク、ゴクゴク、ゴクゴク…
渡辺「ふはははっ、喉乾いてた？」
なんて聞きながら見守っていると…
「スースースースー」
ストローを咥えたままスヤスヤと寝息を立て始めた。
そっとストローを口から離し、ブランケットをかける。
宮舘「頑張ってたね…」
兄のような、父のような表情で汗を拭いてあげる宮舘
渡辺「ん。Aちゃんには、色々と俺らじゃ想像つかないほど大きな壁あるんだろうな」
宮舘「もっと当たり前のように…笑えるように…支えてあげなきゃね。たくさん飲んでたでしょ？吸水シート持ってくるね」
なんて言い、2階に向かった宮舘の後ろ姿を俺は見守った
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Da cchi(プロフ) - 琉衣さん» こんばんわ。読んでくださいまして、教えてくださいまして、ありがとうございます。訂正いたしました。 (2月17日 21時) (
レス) id: 6b9028f148 (このIDを非表示/違反報告)
琉衣(プロフ) - コンバンハ！読ませて頂きました！今日 更新されたので誤字が有りました！テレビの画面が我慢になってました！ (2月17日 21時) (レス) @page17 id: d7ec384554 (このIDを非表示/違反報告)
めめLOVEるるー - Da cchiさん» YES. (2月10日 19時) (レス) @page8 id: 6919ea9653 (このIDを非表示/違反報告)
Da cchi(プロフ) - めめLOVEるるーさん» ほんまですか？ありがとうございます。笑ってもらえて光栄です。今後ともお楽しみくだされば幸いです (2月8日 21時) (レス) id: 6b9028f148 (このIDを非表示/違反報告)
めめLOVEるるー - 舘様の「エレガントッ」が面白すぎるww笑っちゃったw (2月8日 16時) (レス) @page4 id: 6919ea9653 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Da cchi | 作成日時：2024年2月5日 16時
