雪の末っ子ふたりがかわいい 4 (ページ7)

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桃 side
ふっかがスマホを取り出して何かを打ってると思えば、
画面をこちらに向けた。

わかった、という意味でこくんと頷けば
ふっかもこくりと頷いた。

桃｢そうか、仲良ししないのかぁ…それなら、仲良ししてねんねできるならラウと蓮が好きな絵本読もうと思ってたんだけどそれもないないだねぇ…｣

なんて俺にしがみついてるラウの背中をとんとんしながらそう言うと、ぴくりとラウの肩が動く。

｢んぅ…、ほん、｣

桃｢そう、こないだラウ阿部ちゃんに絵本買ってもらってたでしょ？あれ読んであげようかな〜って思ってたんだけど…｣

そう、数日前のお休みの日、阿部ちゃんがラウを連れてお出かけ。ご機嫌に帰ってきたラウの手には見た事のない絵本。

そのあと少し阿部ちゃんもラウも忙しくなっちゃってなかなか絵本を読む機会がなくて、その絵本の存在を知ってたふっかがラウの意識をこちらに向けるために話題にしたみたい。

｢…さくまくんとっ、らうで、よむのぉ！｣

桃｢あれ〜阿部ちゃんに蓮と仲良しで
読むんだよのお約束じゃなかった？｣

なんて言うと少し気まずそうな顔。
俺の胸から少し顔を上げて蓮の方を見てる。