９曲目 ページ9
「できるかな、私にも次の恋…」
渡「知らない」
「冷たいなぁ、笑」
渡「できるかできないかは、A次第じゃん」
渡「まぁA男見る目なさそうだから大変だろうけど」
「ねぇ、ほんと…オブラートに包むってこと知らないの？笑」
渡「オブラートに包んだって何にもならないし」
渡「Aにはストレートに言った方がいいでしょ」
渡「そもそも、そいつのこと見抜けなかったAも悪い」
「あの、私一応落ち込んでるんだけど…？笑」
渡「落ち込んでるやつ慰めるのとか苦手なんだよ」
「あー苦手そう」
渡「おい」
「でも、翔太なりに慰めようとしてくれてるの分かるから、ありがとう」
渡「っ、」
「翔太と話せてよかった。 ずっとさ、誰かに言って欲しかったんだよね。友達はみんな、Aは悪くないって言うの。私が彼を好きになって、告白したのに… だから、翔太にはっきり、見抜けなかったAも悪いって言われて、嬉しかった」
渡「なんだそれ、」
「なんかさ、翔太には何でも話せちゃいそう」
「元カレの話だって、他の人に話したこと無かったのに」
「まぁ写真立て見られたのもあるけどね笑」
「でも、翔太のおかげで前向けそう！」
渡「あ、そ」
「ねぇ冷たいよ？笑」
渡「いや、別に…まぁ前向けそうならいいんじゃん？」
「いつでも話聞くからなんでも言え。的な言葉はないの？笑」
渡「ないね。俺は相談所じゃない」
「わかってるよ笑」
Aが頼ってくれんのは嬉しいけど、その立場になったら、今後Aは俺のことを相談に乗ってくれる友達、くらいにしか思ってくんないと思うから、それだけは嫌。
でも、「俺にすれば？」なんてふっかが言いそうな言葉も、俺は言えない。
そもそも、相談役を買って出たとして、毎回ズバズバ言われたらさすがにしんどいだろ。
渡「……まぁ、応援はしてる」
「えぇ、応援だけ〜？」
渡「他に何があんの？」
「……こういうことは、ストレートに言わないんだ」
渡「なに？」
「翔太、私のこと好きなのかなって思ってたんだけど、違った？」
渡「はっ！？」
何言っちゃってんの、こいつ…
「いや、わざわざ☆☆に聞いてまで連絡してくれたし、もしかしてそうなのかな？って思ったんだけど…思い違いかな」
渡「思い違い、だろ…」
「そっかぁ…じゃあ、翔太に好きになってもらえるように頑張るね！」
あぁ、やばい。こいつも相当、沼なのかも、
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作成日時：2023年9月17日 15時
