４９曲目 ページ49
深「みっちゃんさぁ、どこら辺まで覚えてんの？」
「んー、翔太と付き合ってた記憶はほぼない」
「阿部ちゃんや照くんが付き合ってた頃の話をしてくれたけど、あんまり実感なくて…でも時々、そんなことあった気がするーくらいにはぼんやりと」
宮「翔太との記憶がぽっかりとって感じなんだね」
「うん、だから翔太には申し訳ないんだけど…」
深「でもさぁ？ 記憶ない今だって、みっちゃん翔太のこと好きっしょ？」
渡「は、何言ってんの？」
深「だって、みっちゃんが翔太に接する感じが記憶ある時と変わんねーんだもん。もしかしたらそうなのかな？って思うじゃん？」
渡「思ってても聞くなよ、そうじゃなかった時…」
「好きだよ」
渡「はっ！？」
そうじゃなかった時辛いのは俺じゃんって言いかけたのに、遮るようにAが肯定するから思わず大きい声が出た。
「そんなに驚く？笑」
渡「だ、だって…」
「好きだよ、翔太のこと」
「なんか分かんないけど…翔太が皆さんと帰るって時いつも寂しくなるし、翔太が来てくれると嬉しいし、もっと一緒にいたいなって思う」
渡「っ、なんだよそれ…」
宮「……心が覚えてるってことだね」
宮「佐久間も言ってたけど、記憶はなくとも心は翔太のこと覚えてるんだよ。翔太を好きだった気持ちが、今Aちゃんをそうさせてるんじゃないかな？」
深「みっちゃんの翔太愛すごかったもんなー笑」
「そうなの？」
深「そうだよ。ずっと翔太翔太！って感じ？ 俺らが知ったの最近だけど、それでもすげー好きなんだなって伝わったくらいめっちゃ翔太のこと好き好きだったよ笑」
「ふふ、じゃあ前の私はすごく翔太が好きだったんだね笑 今の私だと前の私に負けちゃうかも笑」
渡「……どっちも、Aだろ、」
「え？」
渡「前も今も、AはAじゃん」
「翔太、」
深「なぁに、かっこいいこといってんじゃーん笑」
宮「翔太らしいね」
渡「うっさ、笑」
「……ねぇ、翔太？」
渡「なに？」
「また好きになってもいいかな？」
渡「…Aが、そうしたいなら、」
深「また好きになってくれるなら嬉しいってさ！」
渡「な、言ってねぇよ！」
深「えー？でもそう思ってんでしょ？」
渡「そ、それは…、」
宮「翔太、耳赤いよ」
渡「あーもう、うっさい！」
「ふふ笑 …じゃあ、お言葉に甘えて、翔太のこと好きになっちゃおうかな？笑」
渡「っ、勝手にしろ…」
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作成日時：2023年9月17日 15時
