３９曲目 ページ39
佐「え、Aちゃんが事故った時に救急車呼んだの、Aちゃんの元カレだったの！？」
渡「正確には元カレなんだけど、今のAはそいつと付き合ってると思ってる。」
涼太が作ってくれた犬の形をしたハンバーグを皆で食べながら、事故の捜査状況、Aが目覚めた日のこと、その時にいた男のことなどを話す。
1人だと整理しようにも心が追いつかなかったから、皆に話しながら、頭の中を整理する。
岩「……なんかそれさ、なんかじゃない？」
深「うん。あまりにも出来すぎてるよな」
渡「え？」
岩「Aちゃんが事故った先にたまたま元カレがいて、救急車を呼んで、目を覚ましたら翔太との記憶がなくなってて、その元カレと付き合ってると思い込んでるって、あまりにもそいつにとって都合のいいふうにことが運びすぎてない？って」
渡「…そんなこと言われても、実際Aは俺の事忘れて…」
深「じゃあさ、もしそれが“うそ”だったら？」
渡「は、？」
嘘って、なんで？
俺に嘘つく意味がどこに…
目「ごめんストップ。俺らにもわかるように説明してくれない？ 嘘って、Aさんがしょっぴーに嘘つく意味がどこにあるの？」
深「みっちゃんが事故の前にあってた人、分かんねぇけど多分、翔太に手紙送ってたストーカーなんじゃねぇかな。」
渡「え…？」
岩「話つけてくるって、マネージャーに言って誰かと会いに行ったんだよね？ その言い方的に、翔太に手紙を送ってたストーカーがAちゃんに接近して、2人で話す機会を設けたんじゃないかな」
深「翔太さ、あれからあの手紙女から何も来てない？」
渡「え…あ……そういえば、」
ふっかに言われて思い出す。
そういえば、Aとコンビニに行ったあの日、AirDropとか言うやつでなんか気味悪いメッセージの写真が来た。
Aの事があって写真フォルダを見ることもしてなかったからすっかり忘れてたけど、、
渡「これ、」
向「エアドロやん。…これ、近くにおらな送られへんで？」
渡「え？」
ラ「確か、半径9メートル以内に相手がいれば送れるんだよ」
ラ「しょっぴー、エアドロ機能無効にしてなかったの？」
渡「ん、ん、？ごめんわかんない、なに？えあどろって、」
向「エアドロップ。iPhoneとかiPadを使っとる人同士で簡単にデータ送れる機能やねんけど、これ使っての犯罪とか結構あったんやで。」
渡「まじかよ、」
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作成日時：2023年9月17日 15時
