３４曲目 ページ34
遡ること1時間前。メンバーとマネージャーだけで仕事のミーティングをしていた時のこと。
個人仕事の調整とか9人としての仕事の事を長時間話し合っていたこともあって、誰かが言い出した「お腹すいたぁ！」の一言から休憩を挟むことにして、それぞれが好きなことする。
例えば、彼女持ち3人がトリプルデートした時の話を佐久間と阿部ちゃんが聞いてたり、めめとラウが昨日の月の話をしていたり。
俺は舘さんと話したり話さなかったり。まぁいつもの感じ。
A今何してんのかなって考えながら出前が来るのを待って、各方向から聞こえてくる会話をBGMに目を瞑る。
そのとき何故か悪寒がして、ぶるっと身体を震わせ目を開くと、隣に座っていた舘さんに「寒い？」って聞かれ、寒くないって答えようと口を開いた瞬間、電話に出ていったお鶴が慌てた様子で会議室に戻ってくるなり、まっすぐ俺のところまで歩いてきた。
渡「え、なに…？」
お鶴「渡辺さん、お、おちつい、落ち着いて聞いてください！」
向「まずお鶴が落ちつきぃや笑」
岩「何かあったの？」
お鶴「………………水瀬さんが、」
お鶴「水瀬さんが、暴走したトラックに撥ねられて、意識不明の重体でいま病院に…」
ラ「えっ！？！？」
目「どこの病院ですか？」
お鶴「□△□△総合病院です！」
佐「それガチなの、？」
お鶴「本当です。さっき水瀬さんのマネージャーから連絡があって…渡辺さんに伝えて欲しいと言われたので、……すみません、僕も動揺してて＿＿＿」
お鶴の言葉に、考えるより先に足が動いた。
阿「翔太待って！！！」
渡「っ、でも！！早く行かないとAが！！」
宮「病院までの行きみちで渋滞起きてるみたいだから、今なら走った方が早いかも」
向「舘…？」
宮「俺らもあとから行くから」
渡「涼太……っ、ありがとう！」
阿部に止められたけど、スマホを片手に調べてくれた涼太のおかげで腕を掴む手を緩めてくれて、そのまま会議室を出て病院へと向かう。
A… A…っ！！
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作成日時：2023年9月17日 15時
