１７曲目 ページ17
翌日。
今日は昨日に比べると大人しめの4人。
仕事終わりにAの家の前で車を停めてもらって、俺、照、ラウール、舘さん、阿部の5人だけ降りる。
降りる際、「俺らも行きたいー！！」って昨日騒いでた組がギャーギャー言ってたけど、聞こえなかったことにして車のドアを閉めて、Aの部屋へと向かう。
岩「なんか緊張するなぁ」
阿「わかる、もう何度も顔合わせてるのに翔太の彼女ってなると緊張するよね笑」
渡「あんま変わんないけどな」
ラ「しょっぴーは６年も一緒にいるから分かんないんだよ笑」
宮「今日グラタンだって聞いたから、手土産に白ワイン持ってきたんだけど、Aちゃんってお酒強かったっけ？」
渡「俺よりは強いはず」
岩「はずって、6年いるんだよね？笑」
渡「俺がお酒飲まないから、俺がいるとき向こうも飲まないんだよ」
阿「えー、そうなんだ？」
渡「あ、でも昔一緒にご飯行ってた時は、2杯目で顔真っ赤にしてめんどくさかったから弱いかも」
ラ「A姉、酔ったらめんどくさいタイプなんだ笑」
エレベーターの中、5人で話しながら階数まで上り、Aの部屋の前まで来て合鍵で鍵を開ける。
たったそれだけの事なのに昨日のメンバーと同じくニヤニヤしてる4人。 やりづら！
渡「Aー、来たー」
「ん、いらっしゃい！みんなお仕事お疲れ様！！」
部屋に入って呼びかけると、リビングのドアからひょっこり顔を出して、エプロン姿のまま駆け寄ってくるA。
そして＿＿＿
ラ「A姉！」
「ラウ〜！！よく来たねぇ！！」
よく見るいつもの光景が、入ってすぐ繰り広げられる。
Aとラウはモデルの仕事でよく一緒になることが多く、ラウはAのことをお姉ちゃんって慕ってる。
で、Aも俺らと一緒でラウがまだ16の時から知ってるから可愛くて仕方ないらしい。2人を纏う空気はもはや姉弟。
会う度にギュッて抱きついてキャッキャする2人をみるのは、俺らの中では“日常”になるレベル。
だから別に誰も突っ込まない。
渡「あ、A。舘さんが白ワイン持ってきてくれた」
「えっ！ほんと！？」
宮「今日グラタンって聞いたから」
「わぁ！嬉しい！！」
「みんな白ワイン飲める？」
岩「うん、帰りタクシーで帰るから」
阿「おれもー」
ラ「僕も飲みたい！」
「え、ラウと乾杯できちゃうの…！？」
ラ「もう20歳だもん！」
「え、私泣いちゃうよ？」
渡「こないだ乾杯しただろ笑」
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作成日時：2023年9月17日 15時
