１２曲目 ページ12
「翔太？」
渡「……俺、何も出来ないよ。 自炊どころか、引越しも家すら自分で決められないし、配線が分からないから毎回家族に手伝ってもらってるし、旅行のチケットや予約も、やり方が分からないから全部やってもらってる。」
渡「そのくせ、自分のテリトリーにはあんま入ってきて欲しくないから、泊まりに来ても私物は持って帰って欲しいし……」
「だいぶだね笑」
渡「だいぶだよ、ほんと…付き合うのに向いてないの、俺」
「うん、向いてないね」
渡「……そんな俺でも、好きなわけ？」
「うん、好き」
渡「……変わってんな、」
「翔太に言われたくないけど笑」
渡「めちゃくちゃ大変だよ？俺と付き合うの」
「うん」
渡「束縛されんの嫌だし、一人の時間好きだから同棲とか向いてないし、」
「尽く恋愛に向いてないね」
渡「そんな俺でも好きなんだろ」
「困ったことに、笑」
渡「……………ほんとに、ほんとに俺でいいの？」
「翔太がいいんだよ？」
渡「…わかった。付き合お」
「…！ ほんと！？」
渡「完全に折れた。俺の負け。」
渡「まさか1年も言われるとは思ってなかった」
「私、好きになったらしつこいタイプだから」
渡「なら、絶対俺ら長続きしねぇな」
「それでもいいよ。 翔太と付き合えるなら」
渡「……変なやつ、」
「だから、翔太に言われたくない！笑」
渡「…A」
「ん？」
渡「好き。付き合って」
「っ、はい！よろしくお願いします！」
あの日から、6年＿＿＿
向「そうそう！ビッグニュースやねん！」
岩「ビッグニュース？」
向「ほら、しょっぴー！」
岩「え？翔太？？」
渡「……あの、さ」
岩「うん？」
渡「あの、俺…」
岩「なに？笑」
渡「俺、6年前から付き合ってる子がいる…というか、いま、す。はい。」
メンバーに隠し通してきた彼女の存在を、ひょんなことから康二にバレて、6年越しに報告した。
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作成日時：2023年9月17日 15時
