１１曲目 ページ11
「初めてご飯一緒に食べた時、一目惚れしたの」
「全部の料理に、うまっ！っていう翔太に」
渡「それだけで？」
「うん、それだけ笑」
「翔太と頻繁に会うようになって、翔太のこと色々知って、それでもやっぱり好きだなぁって」
俺のこと色々知ってって、、
渡「外側しか知らねぇじゃん…」
渡「内側知ったら、絶対…」
「翔太ってさ、お店予約できないでしょ？」
渡「えっ、」
「なんで知ってんの、って顔してる笑」
「分かるよ。1年一緒にいたら。」
「翔太、ご飯食べに行こうってなったとき、自分でお店決めないもん。全部私任せ。お店決めるのも、予約するのも」
渡「そう、だっけ…」
「そうだよ？ それから引越しも出来ないね」
「前に菊池さんと共演した時、合間時間に菊池さんと翔太が電話してる会話聞いちゃって、不動産屋さんと翔太の仲介役してるんでしょ？笑」
渡「いや、まぁ…」
「翔太と付き合うの大変だってわかってる」
「潔癖だし、自分のテリトリーにあんま入って欲しくない感じだし、何も出来ないし、好きって言ってくれない。1年翔太と一緒にいて、翔太のこと色々知って、それでも好きなんだよ？」
「私がどれだけ翔太を好きか伝わった？」って微笑むA。
俺の中身まで知ってまだ好きとか、物好きにも程がある。
でも…
渡「つたわっ、、た……」
「ほんと？ じゃあ私と付き合って！」
渡「それは、だから…」
「でも翔太、私のこと好きでしょ？」
渡「っ、なんの根拠が合ってそう、、」
「んー…女の勘！としか言いようがないけど…こんなに毎回好き好き言ってるのに、ちゃんと会ってくれるところとか、好きだからでしょ？」
渡「別に、」
「それに会わないこともできるじゃん。てか翔太の性格上、私みたいなタイプは脈なかったら、とっくに切られてると思うんだけど…それしないのは、そういうことだからじゃないの？」
その通り過ぎて、何も言い返せない。
幻滅された時が怖いからって踏み出せないでいたけど、そこまで知られててなお好きだって言ってくれるなら、もういいのかな。
Aなら、どんな俺でも…受け入れてくれる？
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作成日時：2023年9月17日 15時
